｢家具を持ち出すことを始めた
処女作のロールトップテーブル｣

家具とはその名の通り、｢家に据えている道具｣。外に持ち出すために、収納運搬性という機能をそなえたテーブルを開発した。
脚がたためるだけではなく、天板は丸めて、脚は分解して棒状にまとめることができるものを目指した。今や廃盤となり手に入れることが困難なBYERのテーブルに尊敬の念を抱きながら。
長手に通る木部に開閉するスチール脚を挿し込む単純な方法を考案したが、実現には相当な時間を費やした。最初の試作品は揺れもひどく、収納運搬性を求めた結果、安定性を失ったモノとなった。
天板裏と脚元のナイロンベルトを張るテンションや、気温や湿度で収縮する木部の穴の寸法、位置を0.1mm単位で調整した。その結果、家具らしい質感や存在感を保ったままで外に持ち出すことができる、ロールトップテーブルが完成した。分解したときに、スチール脚は木部の隙間にすっきりと収まる。
ジーンズが好きな開発者たちは、脚元のベルトを留める金具に真鍮製のリベットを採用したり、天板に使うネジは強度のあるステンレス製のものに真鍮のメッキをかけた特注品を使うなど、細部までこだわり尽くした。
食事をすることと寛ぐことを両立できる天板の高さも、今まで他にはなかったと評判を得ている。

※ 販売終了